令和5(2023)年11月13日(月)にライフデザインセミナーを板橋キャンパスで実施しました。今回のセミナーには138名が参加されました。
結婚や子育て、仕事に関する具体的なイメージを持ち、ライフデザインのヒントを得るためにゲストから体験談をお話しいただきました。
Kさんご夫妻
Tさん(男性)
大学卒業後、地元石川県でIT系企業に就職。プロダクトサポートエンジニアとして勤務。2005年(24歳)で東京に転勤。41歳で第1子誕生。2022年に産後パパ育休(出生時育児休業)で約1か月の休業を取得。2023年からフルリモートワークで復帰。
Sさん(女性)
大学卒業後、2005年~2007年で人形劇団の門下生を経験。2005年~2009年までは複数のアルバイトで生計を立てる。2006年~2015年はテーマパークの現場スタッフとして勤務。2015年~教育関連会社で契約社員として、渉外部門の語学教育分野の営業職に従事。2022年11月に出産し、現在育児休業中。
お二人のライフヒストリー
2009年Tさん28歳、Sさん27歳の時にSNSを通して出会い、2010年に同棲を開始し12月に結婚。30代は海や山で遊び二人の生活を楽しむ。子どもはそのうちできるだろうと思ったもののなかなか授からず、2020年から不妊治療を本格的に開始。2022年に体外受精でSさんが妊娠し11月に出産。現在は1歳になるお子さんと家族3人での生活を楽しむ。
キャリアヒストリーでは20代から30代で変化したキャリアの変遷や現在の仕事内容、現場で働きながら感じることを、ライフヒストリーでは、学生時代に自己実現が上手くいかず悩まれた経験や、お二人の出会いの経緯や交際中の過ごし方、2年間に渡る不妊治療を経て妊娠・出産を経験された中で感じたこと、育児休業取得の経緯や過ごし方などをお話いただきました。
学生からは、「子どもが産まれる前にどんな心構えを持っていたか」「育児休業を取得した時、会社はどんな反応だったか」「これまで夫婦の危機はあったか」といった質問や、「実際のご夫婦のプライベートなお話を聞くことができて結婚生活や子育てに関して、理解の解像度が上がったように思う」といった感想が聞かれました。
特定非営利活動法人manmaの講師 柴田より、仕事・結婚・子育てに関して、統計データをもとに近年の傾向の解説と、行政の支援施策について紹介がありました。参加した学生からは、「 20歳を超えて本格的にライフプランについて考えていかなければならないということ、今後どのように行動していくべきか考える上でのヒントを得ることができた」「東京都の子育て支援が充実していることがわかった」といった声や「自分のこれからのライフとキャリアを深く考える機会になった」という感想をいただきました。
講義後のアンケートでは「家族や親戚以外の人から、家族の生活や考えを聞けたのはとても貴重な時間になった」「育児休業の制度や、子どもを持つことに対しての心構えなど、実際に経験した人にしか話せないことを聞くことができ、勉強になった」「東京都の支援が身近に感じられてよかった」といった感想が寄せられました。