ライフデザインセミナー Vol.5~8 嘉悦大学

令和3(2021)年10月22日(金)、10月26日(火)(同日2回実施)、10月28日(木)にライフデザインセミナーを、嘉悦大学「キャリア設計論基礎2」(担当教授:内海 健宏 先生、土橋 堅斗 先生)の授業内に実施しました。
今回のセミナーに参加されたのは嘉悦大学の1年生で、合計241名です。

リクルート ブライダル総研所長の落合歩氏が講師として登壇し、「ライフデザインを考える最大の目的は、人生を長期的視点で考え、大きな分岐点となるライフイベントについて、主体的・自律的な選択をするためのヒントをみつけること」という話がありました。そして、自分で自分の生き方を選ぶことの重要性や、人生における様々なライフキャリアの紹介がありました。

セミナーの様子の画像1
セミナーの様子
目的の背景の画像
目的の背景

■ライフデザインの可視化

その後、主観的にライフデザインを考える機会として、「人生ワゴン」というライフデザインシミュレーションツールを活用し、個人ワークを実施しました。参加した学生からは「将来の設計図を1枚の紙で作るのは、すごく楽しい」といった声や「自分の未来について描いてみると、私の場合20代後半がとても忙しくなる」「子供を持ち、成人になるまで育てると自分が50歳になっているなど、実際に計画をしてみないとわからないことがわかった」といった声があがっていました。



■働く目的や意味が多様化しているからこそ、自分自身で選択することが重要

個人ワークの後は、ライフデザインを考えるにあたって役立つ情報の解説がありました。まずは「働く」をテーマに、就業や創業といった選択肢や、テレワークなど社会に広がる多様な働き方について説明がありました。参加した学生からは「会社の選択理由として『個性を活かせる』が増えていることに共感した」「夢だけでなく現実も考えて仕事を選択しなければいけないと感じた」「働き方改革の実例についてあまり耳にしたことがなかったので、参考になった」といった声があがりました。



■「いつ」ということを想定して、結婚や子育てについて考えてみる

次に結婚について、「平均初婚年齢の推移」「50歳時点の未婚の割合」などのデータを元に解説があり、学生からは「平均初婚年齢が自分の理想とする結婚の年齢より高くてびっくりした」「第一子の平均出産年齢が30代ということが意外だった」といった声があがりました。家族や子育てについては、「家族の在り方」「世帯の変化」「男性の育児休業取得率の変化」「育児に関する考え方の変化」などのデータを中心に説明がありました。学生からは「育児休暇を取りやすい職場であればあるほど、妻の離職率が低下していくことに興味がわいた」「夫が、妻の家事や子育ての時間の半分も家事・育児をしていなかったことには驚いた」といった声があがりました。



<対面でのシェアタイムで積極的に意見交換>

その後、「①人に話すことで自分の考えが整理される」「②正解のないライフデザインだからこそ、様々な人の話を聞いて参考にする」というポイントを念頭に置き、3-4名のグループごとに個人ワークのシェアを行いました。学生からは「子供を持たないで人生を楽しみたい人と、子供をもって楽しみたい人がいて、人生の楽しみという観点が人それぞれ違うことが分かった」「子供の受験の時期まで考えた上で、第一子、第二子の出産のタイミングを考慮している人がいて感心した」「家や車を持つ・持たないという選択は、人によってだいぶ答えが分かれると感じた」などの声があがりました。最後に、講師からは「ライフデザインに正解はない。だからこそ、多くの人の話を参考にして『あ、こんなのいいな、ありかも』と思えば変えていく。友達だけではなく、親御さんの生き方も参考にするなど、様々な情報をインプットしてほしい」とアドバイスがありました。

セミナーの様子の画像2
セミナーの様子の画像3

セミナーの様子



講義後のアンケートには、「一人ひとりが自律的にライフプランを考えることの重要性など、普段聞くことができない話を聞くことができてとても勉強になった」「1度きりしかない人生を後悔のないものにしたいと思った」「人生は何が起こるかわからないので、人生の選択の際にはその場で判断していくものだというイメージがあったが、逆算して計画を立てておかないと、ライフイベントに直面した時に判断を誤ってしまうということに気づいた」「これまでは結婚してもしなくてもどっちでもいいと思っていたが、自分のライフプランの選択肢が広がったため、今後は結婚という選択も視野に入れていこうと思った」「自分の人生をどうデザインしていくかという問いを繰り返して考えを深めたことで、自分の深層心理が解き明かされていくような感覚になった」といった感想が寄せられました。

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