ライフデザインセミナー Vol.2 芝浦工業大学

■「人生ワゴン」によるライフデザインシミュレーション

その後、対面参加の学生もオンライン参加の学生※も、実際に「人生ワゴン」というライフデザインシミュレーションツールを活用し、15分間の個人ワークを実施しました。 「①ライフデザインはその時々で考えて変更してOK、②柔軟に複数の役割を並行して進めてもOK、③人生の選択肢は多様！」といった3つのポイントを押さえつつ、まずは現時点のライフデザインを学生一人ひとりに考えていただきました。 参加していた学生からは「将来について自分が考えていることを可視化できる」「ライフデザインをシミュレーションすることで人生について考えたり、自分を見つめ直したりすることができる」といった声もあがっていました。

■「働く」について大切なことの一つは、その意味や目的を考えて自覚しておくこと

15分間の個人ワーク後、講師より「先程は主観的にライフデザインのシミュレーションをしていただいたので、ここからは客観的な情報をみていきましょう」と声掛けがあり、主要なライフイベントについて統計データを基に解説がありました。
まずは、「働く意味」や「会社の選択理由」といった就業意識に触れながら、働き方の多様化や東京都の施策について紹介がありました。参加していた学生からは「働き方や、働く意味・結婚する意味にはいろんなものがあるということが印象に残った」「東京都の特に働き方の施策について印象に残った」といった声がありました。

■結婚や子育てについても情報をインプットすることにより、より長期的な視点で人生を考える

次に結婚について、「平均初婚年齢の推移」「50歳時点の未婚の割合」などのデータを元に解説があり、学生からは「結婚をしない人が増えていること、結婚する時期が年々遅くなっていることが印象に残った。結婚というライフイベントが人生に与える影響について良くわかった。」「50歳までに結婚を一度もしない男性が4人に1人と、思ったよりも多かった」といった声がありました。
さらに、家庭について、「女性の第一子平均出産年齢」「世帯の変化」「育児に関する考え方の変化」などのデータを元に解説があり、子供や仕事と家事・育児の分担について理解を深めていただきました。

＜対面とオンラインでのシェアタイムで積極的に意見交換＞

その後、対面とオンライン上でそれぞれ4-5名のグループごとに、ワーク内容のシェアを行いました。学生からは「20～30代にシールが集中する」「子供がいることで豊かになるのは分かるけど、ふたりでいる時間も大切にしたい」「50代くらいで独立したい」「親が起業しているので、継ぐかを判断する必要がある」「長いスパンで子育てを考えなくてはいけないと感じた」など、それぞれの価値観や経験、家庭環境などを背景に様々な意見が出され、積極的な意見交換が行われました。

最後に改めて、講師よりライフデザインシミュレーションについてのポイントを伝えるとともに、「ライフデザインは、その時々の考えで変更してよいもの。今日の自分が人生で一番若いため、楽しみながら人生をデザインしていってほしい」という、学生への励ましの言葉で締めくくられました。

講義後のアンケート回答には、「人生の選択の多くが20-30代だったので本当にこの10年間の時間のなさに気付き、驚きました」「子供を産む年齢だけでなく、子どもが何歳のときに自分が何歳かなどのことも改めて気づかされました。もう少し自分の目標を明確にしたいです」「ライフデザインには、1つだけではなく多様な考え方があることが分かった。たとえ将来に迷い、壁にぶつかっても、焦らず様々な道で将来について考えたい」「『今日が一番若い』という言葉はとても響きました。毎日チャレンジすることができるというはげみになりました。」といった感想が寄せられました。