ライフデザインセミナー Vol.3・4
共立女子大学×専修大学

令和3(2021)年10月20日(水)、10月25日(月)にライフデザインセミナーを、共立女子大学と専修大学の協力によりオンラインで実施しました。今回のセミナーには、2日間で共立女子大学と専修大学の学生計63名が参加されました。

セミナーでは、リクルート ブライダル総研所長の落合歩氏を講師として、「価値観が多様化している現代は納得解の時代とも言え、どのような生き方を自分はしていくのかを考えておくことが重要」という話がありました。また、講義やグループワークを通して「大きな人生の分岐点=ライフイベントに際して、主体的・自律的な選択をするためのヒントを見つけてほしい」と説明がありました。

目的の背景
目的の背景
本日の目的
本日の目的

■自由にライフデザインをシミュレーションしてみる

その後は、「人生ワゴン」というライフデザインシミュレーションツールを活用し、人生の時間軸を示した台紙に各ライフイベントのシールを貼っていく、という個人ワークを実施しました。参加した学生からは「今まで自分のライフプランについて大まかにしか考えたことがなかったが、ライフデザインを可視化したことで、このプランのままだと忙しすぎるのではないか、どうしたらゆとりをもって進められるかなど、具体的に考えることができた」といった声や、「ただ自分の考えを書き起こすだけではなく、どのライフイベントがどの年齢で発生するかをイメージできたことで、自分のライフデザインが思っていたよりも詰まっていることを実感した」といった声があがっていました。



■なぜ働くのか、自分がどんな仕事をして、どのような人生を送りたいのかを考える

個人ワークの後、統計データを基に主要なライフイベントについて解説がありました。まずは「働く」をテーマに、働く意味や、働き方の多様化などについて紹介がありました。参加していた学生からは「働く理由として、自分のスキルを活かせたり、やりがいを感じられたりする仕事を選ぶ人が増えていると知り、自分の考えと似ていると思った」「自分は3年生で就活を控えているが、自分がどのように生きたいかについて考える良いきっかけになった」といった声があがりました。



■結婚について、どのような家庭にしたいかについて、長期的な視点でイメージする

次に結婚について、「平均初婚年齢の推移」「50歳時点の未婚の割合」などのデータを元に解説があり、学生からは「自分の仕事・結婚・子育てについて考えたときに、どの時期に結婚するべきか、またどの時期は仕事に専念するべきか、そして今何をするべきか考えることができた」「全国的に初婚や出産の平均年齢が上がっていることは知っていたが、ここまで上がっているとは思わず、自分のライフプランと統計データとの年齢差が大きいことに驚いた」といった声があがりました。
家庭については、「世帯の変化」「男性の育児休業取得率の変化」などのデータを元に解説があり、家庭の在り方や家事・育児の分担について理解を深めていただきました。学生からは「子供が2人ほしい、となると仕事復帰のタイミングはどう考えたらいいんだろうとか、子育てのことも考えなきゃ…と気づかされた。今後の人生において一つの参考にしたいと思う」「自分が結婚する相手に何を求めているかが整理できた」といった声があがりました。



<オンラインでのシェアタイムで積極的に意見交換>

その後、オンライン上でそれぞれ3-4名のグループごとに、個人ワークのシェアを行いました。グループワークでは両大学の学生が話し合い、多様な価値観に触れました。学生からは「30歳で子供をもつことまではシールが貼れたが、その後のプランが決まってないことに気づいた」「自分も兄弟が二人いて、子育てにはお金がかかるのを知っているので、自分が子育てをする際は共働きじゃないと成立しないと感じた」「商社に入ってビジネスマンになりたい。経験を積んで最終的には起業したい」「一旦就職はするが、多くの経験をして成長したいので、何回も転職したい」「死ぬまでに日本一周や世界一周をしてみたい」など、就職・結婚・子育てといった大きなライフイベントの選択や、その選択の背景となる個人の価値観について、積極的な意見交換が行われました。

オンラインでのセミナーの様子1
オンラインでのセミナーの様子2

オンラインでのセミナーの様子



講義後のアンケートには、「日頃は男性との意見交換の機会が少ないが、このセミナーで同年代の男性の考え方に触れることができ、視野を広げることができた」「人生設計について友達と深く話す機会もなく、これまでは自分の両親のライフプランしか参考にできなかったが、周りの方の意見やその理由を知ることができ、結婚する時期や働き方などについて深く考えることができた」「30代くらいまで就職・結婚・出産など人生の節目が続くことがわかった」「子供を産んだら一生親でいるので、子育てについての情報も大切にしていかなくてはならないと気づいた」といった感想が寄せられました。

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