ライフデザインセミナー Vol.10 東洋大学

令和3(2021)年12月7日(火)にライフデザインセミナーを、東洋大学「セレモニー概論」(担当教授:徳江順一郎先生)の授業内に実施しました。今回のセミナーは対面とオンラインの選択方式で実施し、2~4年生の学生85名(対面65名、オンライン20名)が参加されました。

セミナーでは、リクルート ブライダル総研所長の落合歩氏が講師として登壇し、人生には大きく2種類の選択肢があり、一度の選択で人生に大きく作用するものがライフイベントであるという話や、様々なライフキャリアの説明がありました。また、仕事、結婚といったこれから起こりうるライフイベントについて知り、どのように人生をデザインするかを考えることで、人生がより有意義になるという話があり、参加した学生は真剣に耳を傾けていました。

セミナーの様子
セミナーの様子
目的の背景
目的の背景

■シミュレ―ションツールの活用により人生をデザインする

その後、主観的にライフデザインを考える機会として、「人生ワゴン」というシミュレーションツールを活用し、個人ワークを実施しました。参加した学生からは「これまでは頭でぼんやりと考えるだけだったが、シールを使い、ライフデザインを目視することによりリアリティを感じられた」「ライフデザインを可視化すると、人生は長くて短いものだと感じた」といった声や「自分の人生をひとつの道として考えてみると、卒業後、社会人としての人生は長いようで忙しく短いのだなと思った」といった声があがり、人生を実際に可視化することで気づきを得られたようです。



■自身の働く意味について考えた上で、どのような人生を送りたいのかイメージしてみる

個人ワークで主観的にライフデザインを考えた後は、さまざまな統計データをもとに、ライフデザインを考える上で役立つ情報の解説がありました。まずは「働く」をテーマに、なぜ働くのかという問いかけや、就業や創業といった選択肢の紹介、社会に広がる多様な働き方について説明がありました。参加した学生からは「働く意味を考えて就職することが大切ということが印象に残った」「大学を卒業したら就職するもの、という感覚でなんとなく就活をしようとしていたため、もう一度働く意味を考えようと思った」「就活を進める、このタイミングで受講できたことに意味があった。自分が望むライフデザインを知ることで、どんな働き方をしたいのか考え、就活の軸として捉えることができた。」といった声があがりました。



■結婚や家族・子育てなどのライフイベントについて、長期的な視点でデザインする

次に結婚について、「平均初婚年齢の推移」「50歳時点の未婚の割合」などのデータをもとに解説があり、学生からは「50歳までに一度は結婚する人の割合について、男性より女性のほうが7%くらい多いことに驚いた」「結婚するカップルの平均交際期間が3.2年と意外と長く、人生のパートナーを見極めるのには一定の期間がかかるのだと思った」といった声があがりました。家族や子育てについては、「家族の在り方」「世帯の変化」「男性の育児休業取得率の変化」「育児に関する考え方の変化」などのデータを中心に説明がありました。学生からは「男女の家事育児参画に対する意識の差は縮まってきているが、男女の意識が同じ水準になるように、私たちの世代が努力しなければならないと思った」「男女共に子育てに参画できるような社会づくりが大切だと思った」といった声があがり、将来のライフデザインを考えるとともに社会の在り方についても考察する様子が見られました。



<対面・オンラインそれぞれ、シェアタイムで積極的に意見交換>

その後、3-4名のグループごとに個人ワークのシェアを行い、お互いの共通点や相違点、またその背景について活発に意見交換がされました。学生からは「他の人のライフデザインについても聞くことで、共通点や相違点を知ることができた」「ライフプランが決まっている人もいれば、あまり決まってない人もいて、色々な考えを聞くことで新しい考え方や選択肢を知ることができた」「学年や学部の違う学生が集まり、他分野を専門的に学んでいる人と身近な人生のことについて話し合えたのが楽しかった」などの声があがりました。

セミナーの様子
セミナーの様子
オンラインセミナーの様子
オンラインセミナーの様子

講義後のアンケートには、「この講座を受ける前は将来への不安があったが、将来は自分自身で前向きに自由に考えられると知り、先が少し楽しみになった」「結婚、子育てなどあまり周りとは話さない話題について、同年代の率直な意見が聞けてよかった」「可視化されたデータが豊富で、ライフデザインを考える上で非常に参考になった」「何歳に結婚するか、どのタイミングで何人子供を産むのかなど、今まで考えたことがあまりなかったので、とても新鮮で、良い機会になった」「もっと自分の将来について前向きに頑張って考えたいと思う」といった感想が寄せられました。

令和5年度

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