SNSを通じた読書会で出会い、
お互いへの尊重と信頼で目標を叶えるふたりTOKYO FUTARI

上野 博さん(31歳)(仮名) 沙織さん(32歳)(仮名)長男(3歳)長女(1歳)

“読書会”から始まり、バラの花束でのプロポーズ!

 SNSで告知されていた読書会にお互い初参加したときに出会った博さんと沙織さん。場所は日比谷公園内にある図書館の1階のカフェ。その時に座った席は今でも場所を覚えているほど思い出深いと語ります。沙織さんの第一印象について、博さんは「好きな本を聞くと、その人の人となりが分かるというが、妻の場合は、ひとり1冊の本を紹介することになっている読書会のルールにとらわれず、2冊紹介してしまう自由なスタイルが印象に残り、妻に興味をもった」と話します。
 読書会での出会いをきっかけに、博さんから沙織さんをお誘いし、初デートでは、青山、六本木あたりをぶらぶらとずいぶん長く散歩しました。最初はお互いに緊張し、固さが抜けませんでしたが、笑顔を意識しデートを重ねていくうちに、徐々にリラックスして楽しく過ごすことができるようになったと教えてくれました。その後、博さんが沙織さんに告白し、お付き合いをスタート。交際半年頃、何気ない会話の中で、それぞれの家族の話を自然にするようになり、結婚を段々と意識するようになったと、沙織さんは振り返ります。プロポーズは、お付き合いを始めておよそ1年が経ち、博さんが長期の出張から戻ってきた時でした。これまであまりサプライズをしたことのない博さんが、沙織さんのワンルームでバラの花束を渡してプロポーズ。沙織さんは、迷うことなく喜んでOKしました。

ふたりの合言葉「人生で大事なことはそれほど多くない」

 お二人に、恋人期間と結婚生活で変わったことについて聞くと「お互いに何か変わったということはなく、一緒にいる時間が長くなった。周りからも夫婦として認識されるようになったことで、これまで以上に社会的な責任を感じる部分などの変化はあった気がするが、ふたりでいるときの関係が変わったようなことはあまり無いかもしれない。」と話します。また、家事は役割分担を決めるのではなく、常にできる方がするようにしているそうです。
 お金の管理についても、どちらが払おうと家計で見れば同じことという考えのもと、自分のものであろうと、家族のものであろうと、必要だと思ったものはお互い自分のお金で買うようにしている博さんと沙織さん。家賃や保育料など決まった支出は分担していますが、月々のお互いの負担の割合は決めず、その代わり、半年に一度、家族としての包括的な資産レビューで家計を振り返ります。
 家事やお金の管理など、基本的に干渉せずにお互いに任せるというスタンスを大事にして、それぞれが自立している博さんと沙織さん、お互いへの信頼の深さが伝わってきます。ふたりの合言葉は、「人生で大事なことはそれほど多くない」で、本当に大事なこと以外はこだわり過ぎずに、家事のやり方についても、それぞれが1番やりやすい方法を尊重していると教えてくれました。

ふたりで作る“未来年表” 結婚してもやりたいことは諦めない

 結婚生活がうまくいく秘訣をお聞きすると「お互いがやりたいことを諦めないこと。半年に一度、夫婦で話し合い、日々の生活や子育てがある環境に関わらず、これからお互いがやりたいことを未来年表にした計画書を作っている」と教えてくれました。この結果、沙織さんがやりたいこととして長年熱望していたアフリカでの1ヶ月間のNPO支援事業への参加を、第2子が生後半年の時に、実現させました。博さんはこの期間、育児休暇を取得して、周囲の協力を得ながら、沙織さんのやりたいことの実現に協力しました。夫婦で協力し、やりたいことを実現できたことは感慨深かったと話します。現在は、博さんが米国大学院留学を目指していると教えてくれました。
 博さんと沙織さんに、今後お互いに求めていることを尋ねると、「夫婦としては、とくに今以上に求めるものはなく、自然に身を任せたい。楽しみしているのは、3人の子どもたちが成長し、我が家にもたらしてくれる予想もつかない未来です。」と話しており、子どもの将来を楽しみにしつつ、お互いの人生をこれまで同様に尊重して、二人で話して決めていきたいと考えているそうです。

ふたりのQ&A

Q
家族の構成は?
A
夫婦と子供2人の4人暮らし。第3子が間もなく誕生予定
Q
初デートはどこで?
A
青山、六本木あたりをぶらぶらと長く散歩
Q
プロポーズはどこ?
A
沙織さんのワンルームでバラの花束を渡してプロポーズ
Q
休日の過ごし方は?
A
家族で博さんの趣味である自転車で出かけたり、地元イベントへ積極的に参加している
Q
お互いの好きなところは?
A
博さん:何事にも前向きにチャレンジするところ/沙織さん:泰然自若で頼れて人の気持ちを大事にしてくれるところ
Q
今後お互いに求めていることは?
A
今以上に求めることなく自然に任せ、3人の子どもたちが成長し、我が家にもたらしてくれる予想もつかない未来を楽しみにふたりで生きていきたい。

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