結婚してふたりから4人へ。
家族が増えた今の生活とはTOKYO FUTARI SPECIAL

“TOKYO ふたり サポーター”に就任した近藤千尋さん、太田博久さんご夫婦に、後編では家でのルールや子育ての方針、結婚や婚活を考えている人たちへ向けてのメッセージなどを伺いました。おふたりの型にハマらない結婚観や結婚生活をぜひ参考にしてください。

家のルールはなし!でも頼るときは具体的にしてほしいことを伝えています

前編では出会いからつき合うきっかけ、結婚するまでのお話を伺いましたが、後編ではまず一緒に生活する上でのルールや大切にしていることを伺いました。

近藤さん:特に“これ”という太田家のルールはありません。あるとするなら、彼に何かをお願いする時は、やってほしいことを具体的に伝えることくらいですね。

太田さん:彼女はこう見えて、すごいリーダーシップを発揮してくれます。僕が尻に敷かれているのとはちょっと違うんですけど、わが家ではキャプテンは彼女で、副キャプテンが僕というイメージです。

「そうなのかな」と笑いながら答える近藤千尋さん。でも少しは頷けるところもあるんだとか。

近藤さん:私、実は頑固で考えを曲げないところがあって。その性格だからなのか、最初は完璧に家のこともやりたいと思って、夜2時、3時でも家の掃除や洗濯もして、朝は綺麗な状態で迎えていました。でも、子供が生まれてからもそれをやっていたら、あるときに限界がきてしまって、どうやっても時間が足りないことに気がつきました。それまでは“できない”って声に出して言えなかったんですけど、それからは彼に頼ることにしました。

彼は、お願いしたいことを具体的に伝えると、完璧にやってくれます。嬉しくって“ありがとう!”と言うと、その次はさらに最初を上回る状態でやってくれます。“ありがとう”が良い形でどんどん連鎖していくので、そのときに人に頼ることって大事だなと痛感しました。
それからは彼だけじゃなく、周りの人にも頼ることがダメじゃないと思えるようになって、みんなに支えてもらってるなと毎日実感しています。

太田さん:まわりの人に頼ることって本当に大事ですよね。子どもが生まれてから、それはとても感じています。

子育てには自然と役割ができてやるべきことがクリアに

2017年に第一子、2019年に第二子が誕生した太田ファミリー。4人+愛犬の生活がどんなものなのかをお聞きしました。

太田さん:結婚して家族が増えるたびに楽しさはどんどん増していきました。僕は、自分の子供が出来るまで子供は全然好きじゃなかったんです。でも、よく言いますけど、子供から教わることが本当にたくさんある。だから、なるべくたくさん一緒にいたいと思うんです。二人の娘が日々成長してどんどん新しいことができるようになっていくので、それを見逃したくなくて。出張中もホテルの部屋と家のリビングをテレビ電話でつないだまま過ごしています。

近藤さん:彼は娘の成長を見逃したくないからなのか、例えば都内で19時に仕事が終わると、19時20分には家に帰ってくるんです(笑)。

太田さんは、仕事が終わると二人の娘さんとすぐにでも会いたいと思ってしまうんだとか。そんな愛娘の子育てはどのようにしているのでしょうか。

太田さん:子育てに関しては、自然と役割が決まっていきましたね。育児の方針はお互いによく話すけど、僕がしつけをするということはほぼないです。なぜかって僕はすごいネガティブ。一方で、彼女はポジティブで決断力があって行動力もある。だから二人の娘には彼女のような人に育ってほしいと思っているんです。だから基本、僕は全力で一緒に遊ぶ係。娘二人が何かをしているのを見るのがただただ楽しいです。
わが家は全員、近藤千尋が大好きなんです。だからキャプテンの彼女を中心にまわってます。それがすごく居心地いいんですよ。

結婚生活は思いやりと感謝、“ありがとう”と“ごめんなさい”が言えればOK!

結婚6年目、お互いの好きなところについて、改めてお話ししてもらいました。

太田さん:繰り返しになってしまいますが、うちのキャプテンは本当に頼り甲斐があるんです。僕にないものもたくさん持っている。人としても彼女に憧れてるんです。近藤千尋に近づきたくて追いかけすぎて、最終的には近藤千尋になりたいんです!

「なにそれ?答えになってない(笑)」と近藤さん。いつも家では太田さんとお子さんが近藤さんを取り合う状態だそうですが、近藤さんは太田さんをどのように想っているのでしょうか。その魅力を一言で教えてくれました。

近藤さん:彼は“心の器が宇宙一!”なんです。今まで喧嘩らしい喧嘩もしたことがなくて、いつも私がただ怒ってるだけのパターンです。よく私が彼を手のひらで転がしてるって言われるんですけど、私自身は逆だと思っていて。私がきっと転がされているんですよね。

太田さん:僕はそんな風に思ってもらえる人間じゃないんです。今の僕があるのは彼女のおかげ。人として尊敬してるんです。なぜって、ポジティブで決断力があってめちゃくちゃ頼りになる。だからやっぱり彼女がキャプテンで僕が副キャプテン。この関係がいいチームを作っているんじゃないかなと思います。でもときどき、僕と結婚してるメリットってある?と感じることも。この間も彼女に頼まれて区役所に行ったら、全然違うことをしてきちゃって、もう自己嫌悪です。

近藤さん:そういう失敗も慣れちゃって、怒ったりもするけど笑って終わりということが多いですね。結婚生活は、“ありがとう”と“ごめんなさい”をきちんと伝えて、思いやりと感謝の気持ちで過ごすことが大切だと思います。それがきちんと言えるふたりであれば、大抵のことは気にしなくていいんじゃないかなと思っています。

近藤さんは「来世も彼と結婚したい!」と断言。お互いの良さをわかり合って尊重しているところが夫婦円満の秘訣のようです。

先の先を考えすぎるより、一歩踏み出して新しい世界を見てほしい

最後に、結婚や婚活に踏み出せない人たちへのアドバイスを伺いました。

近藤さん:結婚って“墓場”と表現されることがあるじゃないですか。私にとって結婚は“天国”です。家に帰ってくると、ここが自分の場所なんだって思えるから。結婚するまでは、そう思えるのは岡山の実家だけでした。東京に出てきて一人暮らしをしていた時、孤独だと思ったこともたくさんあったんですよね。でも結婚して彼と時間を共有できる場所ができたことで、仕事で辛いことがあってもなんとも思わなくなりました。家に帰れば太田千尋という人が存在していて、私がいなくなったら家族が悲しんでくれるってわかってるから。安心できる場所ができて幸せだな、天国だなと実感中です!

太田さん:結婚に向けた一歩が踏み出せないのは、僕も石橋を叩いて渡る人間なので、すごくよくわかります。だけど、結婚前に“結婚したら…”という理想の生活やプランを描いても、予定通りの結婚生活ってなかなか難しいと思うし、思った以上に楽しかった!ってこともあると思うんです。何事も楽観的すぎてもダメだけど、石橋を叩きすぎて渡らないのもダメかなと。結婚や婚活だけではないですが、何かをする前からあるかないかわからない不安を抱えすぎて踏み出せないよりは一歩踏み出した先に何かあるかも!って思う方がいいと思います!

一歩踏み出したことで、今は家族と一緒に忙しくも楽しい毎日を送っている太田家。「もっと早く出会って結婚したかった!」と言っていた太田さんと、「安心できる場所ができた」と笑っていた近藤さんがとても印象的でした。

近藤 千尋(こんどう ちひろ)
モデル・タレント。1989年12月15日生まれ、岡山県出身。“ちぴ”の愛称で知られる。2017年第一子、2019年に第二子を出産。ファッション誌からママ雑誌まで幅広く登場する人気モデル。現在、バラエティー番組への出演や商品の企画、開発も手掛けている。

太田 博久(おおた ひろひさ)
お笑い芸人ジャングルポケット。1983年12月10日生まれ、愛知県出身。AB型。特技は、柔道 (二段。高校時代 男子60kg級で愛知県大会優勝)、レスリング(全日本マスターズレスリング選手権フレッシュマンズの部58kg級優勝)、アウトレイジものまね(アウトレイジの出演者全般のものまね)。

前編はこちら:付き合い始めたきっかけから結婚にいたるまで >