付き合い始めたきっかけから結婚にいたるまでTOKYO FUTARI SPECIAL

“TOKYO ふたり サポーター”に就任した近藤千尋さん、太田博久さんご夫婦にお付き合いのきっかけから、結婚を意識し始めた理由、結婚してからの変化、そして今後のことなどについてお話を伺いました。インタビュー記事は、前編後編に分けてお届けします。前編は付き合い始めたきっかけから結婚に至るまでのお話。自分らしい結婚を考えるためのヒントが満載です。

「僕は一目惚れ」「私は警戒…」初対面の印象は180度違っていた

ふたりを引き合わせたのはアーティストであるソナーポケットのko-daiさん。相性が良さそうなことと恋愛運のないふたりを見かねて、3人での食事に誘ったのだとか。

近藤さん:ko-daiくんと彼が食事をしているときに、ふたりは合いそうだから一緒にご飯を食べない?と呼び出されたのがきっかけです。芸人さんというだけで私はとにかく警戒していました。そのころ、私はパートナーが欲しいとも思っていなくて、なんとなく行ってみようかな?くらいの感覚で向かいました。

太田さん:ko-daiくんに呼び出されて、嫌々来たのかなという感じはありましたけど、僕は会った瞬間に一目惚れでした! 

近藤さん:実は、「ジャングルポケットの太田です」と自己紹介をしてくれたとき、テーブルの下でこっそりスマホで検索をしたくらい、私は彼のことをよく知りませんでした。
でもko-daiくんの計らいで、その日にSNSの交換をしたんですけど、次の日からもうSNSでの会話が止まらないくらい楽しかったのはとても覚えています。
会った当初はぶっきらぼうな対応だった近藤さんも、太田さんとのやり取りが楽しくて、毎日のようにSNSをし合っていたんだとか。

太田さん:これは2人で会ってくれるかな?と思ってデートに誘いました。初デートは「鰻ランチデート」です。

近藤さん:なんで鰻?なのと思ったんですけど、夜じゃなくてランチというのに好感を持てました。SNSでのやりとりも楽しいし、とりあえず行ってみようと思いました。いい友達になれそうだなと。

初デートで6時間も喋りっぱなし! 話が尽きないふたりの会話とは?

名古屋出身ということで初デートは鰻をセレクトしたという太田さん。ランチで鰻を食べてそのあと喫茶店で計6時間。初めてふたりで会った日に6時間も話し続けられた理由とは?

太田さん:彼女はとにかくおしゃべりが上手!気づいたら6時間も経っていたんです。その日に初めてふたりきりで会ったんですけど、自分からすごく話をしてくれる女性だなと思いました。しかもそれが面白いんです。内容は、他愛のない話です。宇宙とか4次元5次元の世界の話をふたりでずっとしていました。こんなくだらない話を一緒にしてくれるんだと驚きましたし、嬉しかったです。僕は芸人なので、本来であれば相手をトークで楽しませるのは僕の役目で、初デートは腕のみせどころ。それなのに、その必要がまったく無いほど彼女が話していました。

その日、自分から話をしていたことを全く覚えていなかった近藤さん。お互いに興味があることが共通で、とにかく話が尽きなかったんだとか。

近藤さん:太田さんのことを意識したのは、初デートから数日後に、彼のお笑いライブを観に行った時です。そこで違う一面が見られて、なんかかっこいいなって意識し始めました。

太田さん:僕はもう最初から一目惚れで、後日「結婚を前提に付き合ってください!」ってストレートに言いました。ベタですけど、飼っている犬に会いたいっていう口実を作って、彼女の自宅に行きました。

近藤さん:私も、会っていても話が尽きないくらい楽しいので、断る理由はありませんでした。

つきあっていく中で“結婚”という言葉は日常のようだった

出会ってから付き合うまで、2週間という短い期間でお付き合いをスタートしたふたり。結婚までの1年半の間、“結婚”を意識したのはいつ頃だったのかを伺ってみました。

太田:僕は付き合って欲しいと伝えた時から、結婚は考えてました。その理由は、とにかくフィーリングがあったからです。初デートで6時間一緒にいても話が尽きずとにかく楽しかった。それと、僕は芸人ですが人見知りで社交性がない。しかもネガティブでなんでも石橋を叩いて渡るタイプ。彼女はその真逆です。そこにもとても惹かれました。
社交性がない僕が、唯一付き合える大事な仲間がいるんですが、彼らにすぐに溶け込んで、今では僕より連絡を取り合ってるんです。初めてその仲間を紹介した時から、距離感が詰まるスピードの速さに本当に驚きました。そういうこともあってか、結婚や子供についての話は付き合っている当初からよく話していました。結婚の決め手というのは特にないですが、大事にしている仲間を大切にしてくれる人、ということは大きかったと思います。

近藤さん:お付き合いしていく中で、「結婚したらこういうのもいいね」とお互い自然によく言っていました。ふたりの中では結婚することが当然というか、とてもナチュラルでした。その中でも私の場合は、父親が賛成してくれていたのも大きかったです。今まで付き合った方は反対ばかりしていたのに、彼のことはいい人そうだねと言ってくれて。彼を母に会わせた時もふたりはずっとおしゃべりをしていて、大事な両親が賛成してくれているのも嬉しかったです。

太田さん:僕は最初から結婚を迷うポイントがなかったんです。

付き合い始めた当初から「結婚したらこういう家に住みたいね」「子供は何人くらい欲しいね」という会話が自然に出ていたというおふたり。結婚への意識は日々の会話の中から始まっていたようです。

カップルの数だけ結婚の形はある、だから自分たちのスタイルを築けばいい

2015年9月に結婚をし、今ではふたりのお子さんが誕生。忙しい毎日を送っているおふたりですが、結婚当時、近藤さんは25才。結婚に対する不安や早いかな?という気持ちはなかったのでしょうか。

近藤さん:不安とかはなかったですね。性格的にもなんとかなる!というタイプなので(笑)。それに、小さい頃から漠然と25歳で結婚して、30歳までに子供を産みたいと思っていました。まさか芸人さんと結婚するとは思ってなかったんですけど(笑)。
結婚してうまくいくかな?浮気しないかな?金銭面は大丈夫かな?と不安になるのもとてもわかります。でも、未来のことは誰にもわからないし、失敗しちゃいけない結婚なんてないんじゃないかなと思うんです。

太田さん:結婚に対して、将来設計を何も持たず楽観視し過ぎてもダメだけど、悲観しすぎてもよくないと思うんです。先のことを考えるのは大切だけど、先の先を考えすぎると何もできなくなるというか。それに“ふつうはこうだから…”と言ってくる人も時々いますよね。例えば付き合って日が浅いから結婚はまだ先のほうが良いとか…。でも、それが全てのふたりに当てはまるわけではないと思うんです。自分たちのスタイルを築くのが一番いいんじゃないかなと。
カップルの数だけ結婚の形があります。だから、“前例”や“ふつう”と自分たちを比べる必要はなくふたりのスタイルを築けばいいと思うんです。

近藤さん:相手の平均年収や、平均結婚年齢、平均出産年齢とかに振り回されると自分が疲れちゃいますよね。自分たちの優先順位を決めて、あまり惑わされない方がいいなと思います。自分にとって大切なことは何かを見極めるのが大事なんじゃないかなと思います。

太田さん:結婚する前は結婚のイメージって“契約感”がすごくあるような気がしていたんですが、実際に結婚してみたらそういうのは全然ありませんでした。子供がふたりいて共働きで、もちろん大変なことはたくさんあります。でも、それを上回るほどの楽しいことがあり過ぎて、彼女ともっと早く出会って、もっと早く結婚したかったと今、本当に思います。

近藤さん:私は、結婚してから自分の性格が良くなったなと思っていて。昔は自分自身に余裕がなく仕事をガツガツしなきゃって思ってたんですけど、結婚したことで、肩の力が抜けて仕事も楽しめるようになりました。それでも、私は疲れている時はイライラして顔に出るんですけど、そういう時にマッサージをしてくれたり、コンビニでスイーツを買ってきてくれたりと、彼は、上手に私を支えてくれています。

太田さん:僕は、常に彼女のことを気にかけているポジションが心地いいんです!いつも彼女に頼りっぱなしなので!

インタビュー中もとにかく笑いが絶えないふたり。性格が全く反対のおふたりが、お互いを思いやり補い合っているという感じがとても伝わってくる時間でした。
後編は結婚後の生活や変わったこと、お子さんと愛犬との暮らし、結婚を考えている人たちへのメッセージなどをご紹介しています。

後編はこちら:結婚してから4人へ。家族が増えた今の生活とは >

近藤 千尋(こんどう ちひろ)
モデル・タレント。1989年12月15日生まれ、岡山県出身。“ちぴ”の愛称で知られる。2017年第一子、2019年に第二子を出産。ファッション誌からママ雑誌まで幅広く登場する人気モデル。現在、バラエティー番組への出演や商品の企画、開発も手掛けている。

太田 博久(おおた ひろひさ)
お笑い芸人ジャングルポケット。1983年12月10日生まれ、愛知県出身。AB型。特技は、柔道 (二段。高校時代 男子60kg級で愛知県大会優勝)、レスリング(全日本マスターズレスリング選手権フレッシュマンズの部58kg級優勝)、アウトレイジものまね(アウトレイジの出演者全般のものまね)。